方丈様のつぶやき『大本山永平寺 報恩大授戒会』

 去る4月22日より29日

今年も大本山永平寺にて報恩大授戒会が修行されました。
例年の如く私も上山致しました。
ここ数年コロナ禍に有り縮小、制限しての大法要となって居りましたが漸く戻って来た様に感じた今年の大授戒会でした。
やはりこれが大本山永平寺の有るべき姿と嬉しい気持ちと私自身歳を重ね報恩行とは言え一年一年体力的にも精神的にも厳しさを感じて参りました。
上山中毎朝目に入って来る法堂須弥壇前の獅子に叱咤激励され勤める日々、、、
以前に増して獅子の顔が厳しく見えるのは私だけ、、、?
法要前の静かな法堂
殿鐘が鳴らされると一気に緊張感が高まります。
法要の合間の静かな承陽殿前
奥に道元禅師様がお座りになった坐禅石が有ります。
大きな杉の木の間から陽が差し込んで新緑が冴えます。
私が大好きな法堂前から観る伽藍の屋根と周囲の新緑、、、
山々に包まれている永平寺を実感させられる場所です。
春の新緑、夏の日差し、秋の紅葉、冬の雪、四季を感じる好処
自然に生かされている感を強く感じます。
生きづらい今の世の中(私だけかもしれませんが)どう生きるかを改めて感じさせる春の永平寺一週間でした。
有り難い緊張感を戴く永平寺に感謝。