方丈さまのつぶやき「開基尼正當五十回忌回想」

 本日 十月十八日は当寺開基祖戒圓乗尼上座(尼さん)の祥月命日です。今年は正當五十回忌になります。

出家より数年後と思える開基様

七月の両祖忌開山忌報恩法要に合わせて随喜御寺院お檀家の皆様と共に勤めさせて頂く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により残念ながら明年に延期する事となりました。

本日1人本堂で合掌礼拝し50年前、更に幼少期の頃を思い出して居りました。

私とは血の繋がりは無いですが孫の様に可愛がって戴き、時に未だ字が読めない私と向かい合い真ん中にリンを置き直接お経を教えてくれる事も有りました。私の大切な師の1人です。

當寺開基祖戒圓乗尼上座お位牌

晩年は寝たきりで今とは違って自宅介護も大変な時代、寺族(母)は言えぬ苦労が有ったと思います。

昭和四十六年十月十八日世寿九十歳を一期として明治の気骨老尼は先代方丈の朝課(朝のお勤め)の読経を聞きながら自ら合掌したまま遷化(臨終)を迎えました。

明年には西興寺の礎を築いた開基様の報恩行が無事勤めさせて戴きます様念じます。
合 掌