方丈様のつぶやき(平成30年5月5日)

皐月  五月、世間は連休真っ只中
大本山永平寺では、今年春に上山した修行僧もようやく身体も慣れ、周りの景色を眺めながら四季の移り変わりを感じている頃と思います。

先般四月二十一日より一週間、大本山永平寺へ大授戒会法要の為上山しました。修行より戻ってから毎年四月、九月に上山、今年でかれこれ三十年となりました。
報恩行を勤めさせて戴ける事にただただ感謝です。
体力的にちょっときつくなって来ましたが⁈

本山では、間も無く夏安居(百日禁足)に入ります。今月半ばには首座法戦式(禅問答)も行われます。迫力有る禅問答の最初に首座(第一座)が力強く発する言葉に『任に当たっては  他に譲りがたし!』というのが有ります。
自分に与えられた立場、務めは命をかけてしっかり全うするという強い意志表示で有ります
私達もそれぞれの立場でそれぞれ一生懸命に生きていく首座で有り第一座で有りたいものです。
『任に当たっては  他に譲りがたし』、、、
食事の時等の合図として使われる木版(もっぱん:木槌で打ち鳴らして使います)という木の板に書かれている「無常迅速の偈」といわれる言葉です。

生死事大(しょうじじだい)
無常迅速(むじょうじんそく)
各宜覚醒(かくぎかくせい)
慎勿放逸(しんもつほういつ)
    〔六祖壇経〕(ろくそだんきょう)

読み下し文
生死は 事大にして(しょうじは じだいにして)
無常迅速なれば(むじょうじんそくなれば)
おのおの 宜しく覚醒して(おのおの よろしくかくせいして)
慎んで 放逸なること勿れ(つつしんで ほういつなることなかれ)

現代語訳】    
生死は仏の一大事、時は無常に迅速に過ぎ去っていくから、各人はこのことに目覚めて、弁道精進につとめ、無為に過ごしてはいけない。
禅宗六祖慧能禅師の言葉