10歳のお坊さん誕生、室蘭・西興寺で10年ぶり得度式

 【2011年7月13日(水)朝刊】
僧侶になるための儀式「得度式」が10日、室蘭市本輪西町の西興寺で開かれた。同市内で曹洞宗が得度式を開くのはおよそ10年ぶりとあって境内は檀家(だんか)の祝福の声に包まれた。
 同宗の規定により同寺では10歳から式を受けられる。同寺の村本道雄住職の長男、雄規(ゆうき)さん(10)が式に臨んだ。
 雄規さんは頭にかみそりを当てる剃髪(ていはつ)の儀の後、真新しい直綴(じきとつ)と袈裟(けさ)に身を包み寶覚(ほうがく)雄規の法名を受けた。初々しいお坊さんの誕生に集まった檀家からは温かな笑みがこぼれていた。
(吉本大樹)