釋尊成道会法要(しゃくそんじょうどうえほうよう)

平成30年12月8日(土)
釋尊成道会法要(しゃくそんじょうどうえほうよう)
 降雪により、すっかり冬景色になりました。
 方丈様がお書きになったご案内です。
「ふみはずし 迷いとまどいきた道も」
「ふりかえみれば仏に成る道」
 本堂入口です
 釋尊出山図でございます
方丈様の打つ殿鐘で法要が始まりました

 方丈様の読経でございます。
 ご焼香です。
 方丈様の法話でございます。
お釈迦様が出家され、修行をされた後にお覚り(さとり)になり
山を降りられた日が12月8日でございます。
ここに仏教が生まれてから、仏教は中国に至り、
大本山永平寺の道元禅師様が中国から日本に伝え、
曹洞宗として日本に広く普及していることなどを
お教えくださいました。
檀斎(だんさい)でございます。 
今回は御寺族様が、1汁1菜精進の昼食を作ってくださり
皆さんで美味しく頂きました。
また、福井の有名な甘酒も頂きました。
本寺は尼さんのころから、皆様でお食事をする伝統がございます。
食べずにお帰りになった方もおられましたが、
次回はぜひご遠慮なくお召し上がりください。

以下はご案内です。
謹啓 師走の候
檀信徒の皆様には益々ご健勝にて諸事に御精進の事と拝察いたします。
さて、12月8日は、お釈迦様がおさとりになられた日です。
この日を成道会と申しまして釋尊出山図を須弥壇上に掛け、報恩の法要を営みます。
降誕会(花まつり)、涅槃会と並ぶ釋尊3佛忌の1つで、仏教徒にとって大切な日です。
つきましては、下記のとおり法要を厳修致します。
師走のお忙しい中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非御参詣頂きますようご案内申し上げます。

12月8日(土曜日)午前10時より
 ・釋尊成道会法要 釋尊出山図を前に報恩の法要
 ・法話        成道会に因みお話
 ・お斎        1汁1菜精進の昼食

住職、寺族が作った精進お斎(昼食)を用意しております。
この法要に、志納袋・回向袋はございません

※法要後、午後2時より輪西町市民会館に於いて、室蘭仏教会主催の成道会講演会が予定されています。聴講を希望される方は、方丈さま(ご住職さま)まで申し出てください。入場料無料です。
ご参加の方は、方丈さま(ご住職さま)まで申し出てください。入場料無料ですが定員があります。

昨年までの釋尊成道会法要はこちらでご覧いただけます。


成道会(じょうどうえ) 12月8日「曹洞宗公式ネットからご紹介します」

12月8日は、お釈迦さまがお悟りを開かれた事をお祝いする「成道会」の日です。
お釈迦さまはシャカ族の王子として生まれ育つ中で、何不自由のない恵まれた生活を送っていました。しかしある時「人は生まれてきた以上、必ず年老いてゆくし、また病気にもかかる。そして何より死というものは誰にでも必ず訪れる」という自然の摂理に気づかれます。この逃れようのない苦の現実をいかに受け止め、解決することが出来るのか。お釈迦さまはその答えを求めて29歳の時に、王子の地位も、約束された将来も、恵まれた財産も、そして家族すらもすてて出家の道へと入られたのでした。その後2人の修行者のもとで禅定を学び、また6年にもわたる苦行を続けられるのですが、この生活ではどうしても、本当の意味でのこころの安らぎを得ることが出来ませんでした。
お釈迦さまは心と体の関係を「琴」にたとえて考えました。
「琴の弦は、緩んでいては良い音色を奏でることは出来ない。これは欲望に自らをまかせた生活である。ここに本当の安らぎはない。しかし、弦は張り過ぎると切れてしまう。それは自らの命を失うような苦行の生活だ。ここにも、本当の安らぎは存在しない。」
欲望に任せた自堕落な生活でも、命を失いかねない苦行でもない「ちょうどいい張り具合」にこそ、本当の安らぎがあるのだと感じたお釈迦さまは、苦行を離れ、身体を癒し、菩提樹の木のもとで坐禅に入りました。そして一週間の後、ついにお悟りを開かれたのでした。
曹洞宗ではこのお釈迦さまのお悟りを讃え、また実践するために、12月1日から8日までの期間「摂心会」という集中的な坐禅修行が各地の修行道場などで行われます。