平成30年 盂蘭盆会 大施食法要 送り火萬燈供養

平成30年 盂蘭盆会 大施食法要 送り火萬燈供養

方丈様の打つ殿鐘で法要が始まりました
強い雨が降り続く天気でしたが、
ご参詣の方々で満席となりました
お導師をお勤めの方丈様です

お施食会法要だけお供えされる乾物のお供物
新鮮な生野菜
大きなご飯の山です。バレーボールの球ほどの大きさです。
大施食法要で、諸精霊様に召し上がっていただくために
大きなご飯になっています
にんじん、茄子、キュウリ等の生野菜を細かく刻んだ水の子です。
洗った生米、洗米と閼伽水もお供えされました。
普段ご供養されない無縁の精霊様にもご供養致します
方丈様が今日のためにお使いになった、大切な香木
沈香です。お香につきましては、第8回多聞会をご覧ください
お盆中お檀家様がお仏壇前で水につけてお祀りしていた水向塔婆で
お施食会法要にお持ち頂いた塔婆は本尊真前の小磬子にお納め頂き
法要後お寺でお焚き上げ致します
送り火萬燈供養が始まりました。お盆にお迎えした亡き人、ご先祖様を
お送りする送り火の蝋燭を灯します。
本堂の照明を消していますが、たくさんの燈火で堂内が
明るく暖かくなっています。
全ての燈火が揃いました。方丈様の読経と戒名の読み上げの中
精霊をお送りいたしました。
方丈様の法話でございます。お盆について
亡くなられた方やご先祖様へのご供養や、
普段誰にも供養されない精霊への施しのお気持ち
などについてお話し下さいました。
萬燈台や椅子を片付け、テーブルを出して
お斉を頂きました。方丈様の楽しいお話も
聞くことができました。
今回は御寺族様が、季節を感じる御素麺を作ってくださり
皆さんで美味しく頂きました。食べずにお帰りになった方も
おられましたが、次回はぜひお召し上がりください。



平成30年 盂蘭盆会 大施食法要 送り火萬燈供養 ご案内 

謹啓 盛夏の候
檀信徒の皆様には益々御健勝にて諸事に御精進の事と拝察いたします。
今年も夏の訪れと共にお盆会を迎えました。
つきましては、山門盂蘭盆会大施食法要を下記の如く厳修致します。
御多用の折とは存じますが、お繰り合わせの上、御参詣下さいますようご案内申し上げます。

盂蘭盆会
 盆入りーーーーー8月7日
 迎え火ーーーーー8月13日
 送り火ーーーーー8月16日
 盆明けーーーーー8月20日
山門盂蘭盆会大施食法要
 8月16日(木)午後1時 厳修
 本尊上供
  ご本尊お釈迦様・高祖様・太祖様・開山様・二世様・開基様
  へのお参り
 盂蘭盆会大施食
  檀信徒各家施主家の御先祖様、有縁無縁の仏様の盆供養
  並びに新盆の仏様、永代供養の仏様、当寺功労物故者、
  災害物故者等の供養
   送り火萬燈供養
  供養ろうそくに火を灯し、お盆でお迎えした仏様をお送りする法要
  法話
  お盆会に因みお話し
  お斎
  お寺でのお食事です。どうぞご遠慮なくお召し上がりください。
~~~~~方丈様からのお知らせ~~~~~
檀信徒各位・篤信者各位
 お盆期間中(7日~20日)早朝より午後7時ころまで
  盆経(棚経)に伺います。
  各家盆経(棚経)伺予定は、回向袋の表に朱字にて記して居ます。
  仏前のご準備等宜しくお願いいたします。日程等都合の悪い方は
  ご連絡ください。
 今月の月参りは、お休みとさせて頂きます。
  中陰(77日)参りは伺います。
 盆期間中の法事は、時間が取れない為お受け出来ません。
 盆期間中のお寺参りは、午前7時より午後7時の時間内でお願いいた
  します。(防犯上、時間外は施錠いたします。ご理解のほど宜しく
  お願いいたします。)
 13日迎え火、納骨堂の上経(供養)は、午前10時より午後1時の
  時間内で勤めます。上経ご希望の方は本堂受付にてお申し出下さい。
  申込順にて上経いたします。
 回向袋(えこうぶくろ)は、16日の盆法要にて読み上げ供養する
  ものです。袋の中に供養料(こころざし)を入れお納め頂くもの
  です。自宅(盆経)の布施袋・萬燈供養の袋と一緒に使用しないで
  ください。萬燈供養のお申込みは、別紙の申込用紙に記入の上、供
  養料と共に萬燈供養申込袋にて住職又は受付にお出しください。
~~~お盆の準備とお飾り~~~

「駐車場は上記地図の駐車場をご利用ください」

『盆はうれしや、わかれた人も、晴れて此の世へ会いに来る』
平成30年お盆、方丈様のお話しです
これは亡き先代寳仙方丈がよく盆法話で話されていた言葉です。
お盆はご先祖様の方からこの世に会いに来て下さるそれは深い因縁に結ばれた生界の私たちと冥界の精霊との出会いをお互いに確かめ合う為で、生者必滅のこの世にあってご先祖様のみ魂を供養させて頂く勝縁を少しでも多く重ねることが大切だと話されていたように思います。
 永年営まれてきたお盆の行事は、その根底の大きさ、普及、内容などから、すっかり日本人の生活様式の中に溶け込んで、我々の生活感情から取り除くことのできない大切な行事の一つとなっております。
 禅語に「柳は縁、花は紅」とか「眼横鼻直」とかいうのがありますが、これは、あるがままの姿をあるがままに見ることであり、当たり前のことが当たり前に解ればよいということです。
 しかし、我見・偏見や、自分の知識だけを「物差し」にして見る習慣が身についている私共には、これほどむずかしいことはありません。
 何に付けても一理屈こねて、あげつらうのが当世の風潮でありますが、もっと素直に聞くべきものに耳を傾けるようになったら、この世の中は今より少しは、穏やかで静かになっていくのではありませんか。
 限られた人生ならばこそ、私たちは永遠の世界を求めたくなります。
 仏教では、この永遠の未来像を、泥中(苦悩の世界)より咲く蓮の花(悟りの世界)になぞらえて、その台(うてな)に満ちた極楽浄土とも呼んでおります。
 お盆は、私たちの永遠の未来像である世界に、いき続けておられる父や母を、遠い祖先を、我が肉親を、我が家、我が心に親しく迎える日であります。
 そして恩讐(おんしゅう)を越えて、なつかしく語り合い、在りし日を偲び、睦みある日でもありましょう。
 お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)と言われ、1千年近い伝統に支えられた民衆の感情はお盆の仏事を先亡の霊をお祀りする供養会と受け取って営んで参りました。
 お寺に参詣して、それぞれの家の仏壇を飾り、先祖のお墓・納骨堂に香華を手向けて供養する慣わしは、確かに日本の伝統的美俗の1つであります。
 「さまざまの、事思い出す魂まつり」と古人も歌っているように、肉親近親を亡くされた方々には、ひとしお深い追憶でこのお盆を迎えられることでしょう。悲嘆の中に別れた方々のご冥福を心静かにお祈りするとともに亡くなられた方が我が家に帰って来ると言われるこのお盆は、愛別離苦の苦悩に泣く我々にとって、どんなに慰めになることでありましょう。
 亡くなった人達は仏の大いなる生命に帰して1人として漏れることはありません。苦しみの多い現在の世にあって静かに自分の生命の姿を見つめ、お互いに再び繰り返すことの出来ない1日1日の生命を尊敬しあい、力になりあっていきたいものであります。
 同時に己れの力にふさわしい灯明をこの世に献げて、それぞれの職域において、弛まざる精進を誓うことこそお盆本来の意義であると思います。
 大切にこのお盆のひとときをお迎えください。
合 掌
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